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虫歯治療 Q&A

一般歯科

パール歯科医院虫歯虫歯治療 Q&A

歯のQ&Aについて

Q

冷たいものがしみるのですが・・・

A

第一に考えられるのは虫歯です。虫歯の場合冷たいものの他に甘いもので痛みを感じます。次に考えられるのは象牙質知覚過敏症です。歯肉の位置が下がり歯の根が露出した事により温度刺激に反応するようになったり、歯磨きの時に露出した根の面をこすると、するどい痛みを瞬間的に感じることもあます。
横磨きで歯磨きする人は、犬歯の付近の歯の根の部分をよく見てください。歯の根がV字に減っている方は可能性が高いでしょう。では、V字に減っている目安を挙げてみますと・・・
(1)歯の根元の歯質が、やや黄色っぽい色をしている
(2)爪で触って、根元に段差を感じる
以上のような事が目安になります。えぐれている恐れや、心配のある方は歯科医院で診断や治療もできますので足を運んでみて下さい。


Q

自分に合った歯ブラシを見つけるには、どうしたらよいでしょうか?

A

一般的には、スタンダードな形の物で、ブラシを植えてある部分の幅が小さく(指2本位の幅~やや小さめ)、ナイロン制の物をお勧めしています。毛の硬さは個々の状態によりますが、普通から柔らかめ。硬めは避けた方がいいでしょう。歯ブラシの取り替え時期は目安として1ヶ月位です。
広がっていなくてもブラシの コシが弱くなるので、交換をお勧めします。もちろん広がったり曲がったりしたら、すぐに交換してあげてください。1ヶ月しないで広がる時は歯磨きの力が強いので気をつけましょう。


Q

フッ素入り歯磨剤は歯に良いのですか? フッ素ってどんなもの?

A

フッ素は、人間の身体、特に歯や骨を丈夫にする有益元素です。 フッ素が歯に取り込まれると、歯の結晶の一部になります。フッ素を含んだ 歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり、虫歯菌が出す酸に対してより強くなります。ですから、フッ素を適切に使うと歯の表面が強くなり虫歯予防につながるのです。
卵の殻の一部に高濃度フッ素を塗り、食酢30%位の水(虫歯菌の出す酸の代用)にその殻を入れるとフッ素を塗布した所は発泡せず(殻が溶けない)塗布されていない所は発泡する(殻が溶ける)という面白い報告もあります。卵の殻と歯の違いはありますが、似た成分の物なのでいかにフッ素の効果があるか想像して頂けるのではないでしょうか。 では、フッ素の利用法にはどんな方法があるのでしょう。
フッ素洗口法・・低い濃度のフッ素溶液で口をすすぎ吐き出します。
フッ素塗布法・・高濃度のフッ素を歯に直接塗ります(歯科医院にて)。
フッ素入りスプレーや歯磨剤を使う。
以上が、現在主に行われている方法になります。中でも、フッ素入り歯磨剤は、毎日無理なく使え、安価で手軽に手に入るという点から、家庭での使用に是非取り入れて頂きたい物の一つです。
日本では、水道水にフッ素の添加が実施されていません。そこでフッ素入り歯磨剤が、家庭で出来る最もすぐれた方法と言っても過言ではないでしょう。また、新潟県では多くの地域の幼稚園や小学校で、フッ素洗口を実施しており、虫歯の無い子の割合が高くなってきていると聞いています。
このページを担当している先生も新潟大学出身で、その結果を肌で実感してきたそうです。正しい方法で使用すれば、虫歯予防にフッ素を応用することは非常に有効な手段なのです。 


Q

舌の表面が最近白くなってきたようなのですが・・・

A

舌は口の中で様々な影響を受けるため、表面にいろいろな変化を示す事があります。舌の表面は舌乳頭(ゼツニュウトウ)と呼ばれる小突起で覆われいて、通常赤い部分が点状に分布し全体としてはピンクがかった色調をしています。 しかし、さまざまな原因により舌の表面に、白色ないし黄色をした被膜ができることがあります。これを舌苔(ゼッタイ)と呼びます。
白くなってきた原因としては、入れ歯を含めて、口の中の衛生管理不足や乾燥・全身の抵抗力の減退・喫煙・香辛料類・抗菌薬による細菌層の変化などが考えられます。被膜が白く薄い状態の場合は、舌の上を歯ブラシで(舌専用のブラシもあります)軽くこすってあげるとよいでしょう。
また、消毒効果のあるうがい薬を使用してみましょう。(しみる場合は避ける)痛みを伴なったり、症状の改善が見られない場合、層が厚く黄色あるいは茶褐色を帯びている場合には専門医に診てもらう事をおすすめします。 


Q

口臭で悩んでいますが自分でチェックする方法は?

A

口臭は誰にでもあるものです。特に起床時・空腹時に感じる口臭は「生理的口臭」と言ってどなたでもある口臭です。自分で自分の口臭をチェックする場合は、ビニール袋に息を吹き込んで嗅いでみる方法だと分かりやすいと思います。ただ、嗅ぐときは吹き込んだらすぐの方が分かりやすいでしょう。
他には、家族など頼みやすい人に息のチェックをしてもらうのが、自分ではなく他人がどう感じるかが分かるので、良いかと思います。
では、原因としてはどのようなものがあるか。
(1)虫歯・舌の汚れ
(2)歯周病(シソウノウロウ)
(3)お口での呼吸
(4)全身的なもの
上記が考えられています。
1と2は、虫歯の治療や正しい歯磨き等で原因を改善すれば、口臭が改善されてきます。 3は口呼吸と言って鼻よりもお口で呼吸している人のことを言います。口で呼吸していると、口の中が乾きやすく汚れが残りやすくなるからです。 4は胃腸が悪い・糖尿病等の病気により感じられるのですが、胃腸が悪いからと言って100%原因であるわけではありません。


Q

妊娠時の歯科治療について教えて下さい。

A

妊婦さんにとって一番不安なのが、「歯が痛くなったときに麻酔しても大丈夫?」「薬を飲んでの影響は?」ということではないでしょうか。また出産後も赤ちゃんに授乳中だったりすると、赤ちゃんに影響ないかしら?と不安を感じることでしょう。
妊娠する以前に歯科治療は終えてしまうのが安心ですが、そうもいきませんね。今回はそんな不安に対して少しでもお役に立つ情報を簡単に書きたいと思います。
(1)3ヶ月くらいの初期は胎児の器官形成に重要な時期で不安定な為、極力応急処置をし、安定期または出産後に再度治療をする事が多いです。薬は必要性があれば飲んでいただくこともあります。
(2)基本的に治療は安定期に入った5ヶ月~7ヶ月の間に行います。
(3)8ヶ月以降は早産の危険性がでてきますので避けます。だからといって必要性があれば、応急処置などをする場合もあります。
(4)麻酔は歯科治療に用いる量では特に問題はないでしょう。 逆に麻酔をしないで治療することにより、妊婦さんに痛みを与えストレスになるよりも、痛みがなく治療する方がよいと思われます。
(5)薬は歯科医師・薬剤師の説明をよく聞き、用法を守れば問題ないと思います。
どれも必要性があってのことですが、疑問や不安を感じたら歯科医師によく説明を求めることをお勧めいたします。また、妊娠の可能性がある場合にも言っていただく方がよいでしょう。


Q

麻酔の注射をした所が3日経っても痛み消えません。

A

麻酔をしたところが痛むのは内出血のような状態になっており、痛みがでることがあります。この場合1週間~10日くらい様子をみていただき、症状がやわらいでくるようでしたら心配ないと思います。もし、噛んだりした時に痛む。また、痛みが強くなるようでしたら治療した歯が原因の可能性がありえますので、治療した歯科医師に相談しましょう。


Q

食事の後にいつも歯に何か挟まります。どうすればいいのでしょうか?

A

虫歯がある場合
歯と歯の間に虫歯があると、そこの部分で引っ掛かりが できて間に物がつまりやすくなります。早めに治療をしましょう。

不良金属が入っている場合
原因となる金属の歯をはずして隙間が小さくなるように作り直せば改善できる場合もあります。

歯肉が下がっている場合
この場合は改善が難しいです。何故なら一度下がってしまった歯肉は元には戻らないからです。その隙間と上手に付き合っていく必要があります。

歯並びが悪い場合
矯正で改善できる状態と、出来ない状態があります。矯正をしなくても、詰まりやすい状態を改善できる場合もありますので一度、歯科医院でみてもらうとよいでしょう。


Q

親しらずが生えてきました。今は痛くないけど抜いた方がいいですか?

A

・親しらずですが、痛みがなければ無理に抜く必要はありません。噛み合う歯があれば、むしろ残した方が良い場合もあります。

・虫歯になり、歯が生えている状態・虫歯の深さなどにより、その治療が困難または器具がとどかず無理な場合は抜いた方が良いでしょう。

・生えてくる途中は歯にかぶさった歯肉の部分に汚れが溜まってしまい、炎症や腫れを起こしてしまうことが多いです。この炎症や腫れ・痛みが定期的に繰り返すようであったなら、抜いた方が良いでしょう。

・まれに、隣りの歯に影響を及ぼす場合は抜くことがあります。(隣りの歯の治療のができないなど)
親しらずは、自分でも生えていることに気づかない場合もあります。一番奥にはえるため、歯磨きが困難なため食べカスが溜まりやすく虫歯になりやすい傾向にあります。部分磨き用の歯ブラシなども使って、しっかりと歯磨きをしていきましょう。 


Q

知覚過敏はどういったものでしょうか

A

1)症状
歯肉が下がったりして、根の面が露出し様々な刺激に過敏になる。

2)原因
強い歯磨き・硬い歯ブラシ・歯周病による歯肉退縮・咬耗・磨耗が主な原因になります。他にも、歯を削った後や過労・妊娠でもしみることがあり、神経質になると、それだけでしみるように感じたりもあります。

3)処置方法
・薬を塗る(浸透したり被膜を作るタイプがある)
・レーザー照射
・欠損部の修復(歯質が削れてしまっている場合に詰め物をする)

4)予防方法
知覚過敏の方の多くは、歯周病で歯肉が下がる場合と歯の磨きに問題がある場合が多いと思われます。ブラッシング時の過度の圧力や硬いブラシなどが主な原因となります。正しい歯磨きを歯科医師や歯科衛生士から受けてみましょう。 


Q

歯の神経を取るって言われましたが、歯を抜くのとは違うのですか?

A

歯は固いエナメル質という層に覆われていて、内側に軟らかい象牙質という層があり、その中に痛みや感覚を感じたり、歯に栄養を供給する歯髄(シズイ)という神経が入っています。虫歯になると、虫歯菌が作った酸によって硬いエナメル質が溶かされてしまい象牙質の中を伝わって歯髄に刺激が加わり「痛い」と感じます。

歯髄は一度ダメージを受けると再生することができないため、虫歯が神経まで進んでしまうと神経を抜かなくてはならなくなります。歯医者さんが「神経を抜く」とか「根っこの治療をする」とか言うのはこのことです。

神経を抜いてしまった歯は、しみたり、痛みは感じなくなります。ただし、栄養の供給がストップしてしまうため、歯がもろくなって欠けやすくなったり、神経がある歯に比べて茶色っぽく変色してくることもあります。神経はできるだけ残した方が良いので、虫歯が進行する前に治療することが望ましいでしょう。


Q

ハミガキ粉を沢山使えば汚れは落ちる?

A

答えはNoです。現在、色々な種類のハミガキ粉が出回ってますが、どのような物でもハブラシいっぱいに付けるのは良くありません。泡立ちばかり良くて、実際に落としたい細かい所まで毛先が届いていなかったり、ハミガキ粉によっては歯質を削ってしまうものもあります。目安は毛束の2列目ぐらいで、アズキ大位の量で充分です。


Q

歯が茶色くなってきた!

A

タバコを吸わなくても、歯が茶色くなってくる事があります。お茶やコーヒー類・食べ物の渋が付いてくるからです。これを落とそうと、クレンザーみたいな荒い研磨剤が入ったハミガキ粉でゴシゴシしても、歯の表面が細かいキズになって、かえって渋が付きやすくなるので避けた方がいいでしょう。
薄い茶色なら綿棒に、やや多めにハミガキ粉を付けて、キュッキュッと擦ると落ちますよ! それでもダメなら早速、歯医者さんに出かけて、診てもらいましょう。


Q

キシリトールにはどんな効果があるの?

A

キシリトールには4つの効果があります。

1. 虫歯の原因となる酸(歯は酸によって溶かされ虫歯になります)を作らない。
2. ミュータンス菌(虫歯菌)の活性を弱め酸をつくれなくする。
3. ブラーク(歯垢)をはがれやすくする。
4. 歯が酸によって溶かされた(脱灰した)ところを治す(再石灰化)力がある。

さらにガムを噛むと唾がたくさんでて、口のなかの酸性度が低くなるので、ハミガキの後にキシリトールガムを噛むことは虫歯予防に効果的です。

キシリトールのガムを噛むだけで虫歯はできないの?
キシリトールの力だけでは虫歯を防ぐことはできません。そのわけは食べかすやブラーク(歯垢)はハミガキをしないととれないからです。虫歯予防で一番大切なのはハミガキなのです。そして、キシリトールガムを噛むことでより効果的に虫歯を予防していきましょう。

ガムにはどれくらいキシリトールが含まれていれば効果があるの?
キシリトールが他の甘味料の50%以上含まれていれ効果があるといわれています。残りの50%には酸をつくらないステビアなどのノンカロリー甘味料が含まれていれば虫歯にはなりません。ショ糖や砂糖が含まれていなければ大丈夫です。歯科医院で売られているものはほとんどがキシリトール100%です。やはり50%より100%のほうが効果があるといわれています。

キシリトールガムはいつ噛めばいいの?
食後にハミガキした後が理想です。つまり食べかすやブラーク(歯垢)を取り除いた後にキシリトールガムを噛んで口の中を虫歯が出来にくい状態にしていきましょう。


Q

お口の中が乾きやすいからでしょうか?上の歯がカサカサです

A

お悩みの件ですが、お話から考えると・・・

1) 歯周病(歯槽膿漏)の傾向がある
2) 唾の出る管の異常
3) 気づかずに鼻ではなく、口での呼吸が中心になっている場合
4) 唾の出る量が、先天的にか、後天的に少ない

異常の原因が考えられますが、実際にお口の中を拝見してみないと「こうしてください」とは診断できません。常に何か飲んでいる状態ならば、飲み物を「糖分の含まない物」の方が乾きやすさや、粘つきを抑えてくれます。


Q

歯に小さな穴がぶつぶつと見えます。虫歯でしょうか?

A

お話から考えられるのは「脱灰(ダッカイ)」と呼ばれる、歯の表面が溶け始める虫歯の初期症状ではないでしょうか? もし、詰めてあった物が取れたなら尚更虫歯になりやすいので、詰め直しで治療が済むよう、早めに歯科医師に見てもらうのがいいでしょう。